内と外を光でをつなぐ
リノベーション
渋谷駅から線路沿いを南下。かつての渋谷川周辺の地形の起伏を感じさせる道沿いに経つのビルの改修計画です。4層のビルの最上階にあるこの一室からは南側に広がる家々による谷を見渡すことができます。住宅とは違い、完成後に使う人が特定できないテナントビルの一室において、既存の構造体のもつ大らかさと外部からの光を活かすよう計画しました。ビル全体の計画後に増築されたと思われる最上階はコンクリートブロックの壁に木造の屋根が積まれたもの。かつての低い天井を取り外し、屋根架構を露にした内部は浮遊した照明とともに奥行きをもった印象になるよう計画。上げられていた床面は躯体まで撤去し、新たな地面としての土間を打設。真鍮によってグリッドに区切られた土間は水面のように反射し、仕上げられた天井を照らします。あるものを活かすためのニュートラルな改修。
PLANNING POINT
1 渋谷 4層テナントビル最上階
2 既存の柱、勾配屋根、架構
3 背の低い窓
TAIMATSU STORY
1 渋谷という土地柄にあったニュートラルなオフィスへ
2 構造体を現し、天井高さと広がりを確保
3 水面のように反射する床が光を取り込む
【建築概要】
所在地:東京都渋谷区鶯谷町
用途:ギャラリー
構造/規模:RC造・地上4階建の4階1室
延床面積:51.48㎡
竣工年月:2014.10
施工:Melix