衣服のような家
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2013 / Private house / Nagano

春が訪れた日には、目の粗いカーディガンを通して心地よい風を感じ、雨が続く日には、軽やかなレインコートを着て走り回り、陽射しの強い夏の日には、つばの深い帽子にさらさらのTシャツを着て涼しさを感じます。そして木々が色付けば、ウールのジャケットの襟を立てて風を切り、雪がしんしんと降り続く日には、空気のたっぷりつまった羽毛のダウンを纏って暖かさを感じます。

人は身体全体で呼吸するかのように衣服を選び、脱ぎ着して、環境をやわらかく身体の奥へと引き込んでいきます。そんな衣服のような家を今計画しています。まるで衣服を脱ぎ着するような軽やかな感覚で家を動かしていくことで、自由で楽しい、全く新しい家のかたちが作られことを期待しています。

                    

 

 

 

 

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